「リスキリング」における「知識の一元化」と「シェア」の重要性 

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本記事は…

リスキリング英語学習」、

知識の一元化の重要性」、

シェアの重要性

にフォーカスしています。

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-リスキリングとしての英語学習-

リスキリングネコドットコム(本サイト)は、主として、英語力アップを図るビジネスパーソンをターゲットに、英語学習のTipsシェアすることを目的として設立されたサイトです。

今日では、「リスキリング」1は成長を望む組織・個人にとって重要なテーマ2となっております。「リスキリング」といっても、様々な対象がありますが、リスキリングネコドットコムでは「リスキリング」の対象を英語学習にフォーカスします。

リスキリングネコドットコムでは、主としてビジネスパーソンを対象3として、英語能力の向上(特に、TOEIC L&RTOEFL対策やビジネスシーンで役に立つ英語力の向上)に役立つ学習のTipsを「シェア」して、読者の「リスキリング」をサポートできればと願っております。


本サイトでフォーカスする内容は何?

英語学習におていは、4技能(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)の向上が重要とされていますが、語彙力アップ4技能それぞれの能力を向上させる上で、重要かつ根底にある課題4かと思います。

そこで、本サイトでは、全ての記事において、語彙力アップを基本かつ中心の目的として、ビジネス(特に法務)中心とする話題をコラムとして補足的にご説明しつつ、英語学習に関するナレッジシェアをすることを目指しております。

これは、筆者の経験上5、知識を定着させる上では、関連するテーマを抑えてイメージとして記憶することが効果的かつ楽しい(もちろん、ある程度は機械的に暗記作業を繰り返すことも重要ですが)と感じたからです。

また、筆者は、企業法務の世界に従事する者であり、かつ、否が応でも英語を使用しなければ業務が成り立たない環境に身を置いている者です。筆者は決して英語ネイティブではありませんが、「ビジネス」(とりわけ「法律」)の世界で、「英語力」を向上させていかなければ業務が限定されてしまう環境でキャリアを積んでまいりました。つまり、筆者は少なからず「英語」で苦労してきた者です。

本サイトでは、同じような境遇に身を置かれている、あるいは、そのような環境を目指す全ての人にとって有益なコンテンツを展開できればと思います。


リスキリングにおいて重要な「知識の一元化」って?

ここでは、筆者の経験上、リスキリングにおいて重要であると考える「知識の一元化」の作業をご紹介したいと思います。文末脚注の5番も併せてご確認ください。

例えば“abundant”という語彙を学ぶ場面についてみてみましょう。

語彙①

abundant

(形容詞)[əbˈʌndənt] 

意味:豊富な、豊かな

例文① :The mine was found to have an abundant supply of diamonds.

(その鉱山ではダイヤモンドが豊富に産出されることが分かった。)

例文② :The peninsula is renowned for its intricate coastline and abundant marine life.

(その半島は入り組んだ海岸線と豊かな海洋生物で有名だ。)

まずは、①品詞②発音記号、③意味、④例文を抑えましょう。

TOEIC L&Rとの関係では、part5及びpart6で品詞を問われる問いが出題されますので、品詞も意識して確認する癖をつけましょう。

また、TOEIC L&RでもTOEFLでも共通ですが、例文もあわせてインプットするように心がけましょう。

そして、発音記号も確認して、TOEIC L&Rの場合には、リスニング、TOEFLの場合にはリスニングとスピーキングに備えましょう。

筆者
筆者

①品詞

②発音記号

③意味

④例文

 を抑えることが基本中の基本です。

併せて、必要に応じて、他の種類の品詞での用法も確認しましょう。例えば“abundant“の名詞形は“abundance”、動詞形は“abound”となります。

語彙①

abundant

(形容詞)[əbˈʌndənt] 

意味:豊富な、豊かな

例文①: The mine was found to have an abundant supply of diamonds.

 (その鉱山ではダイヤモンドが豊富に産出されることが分かった。)

例文②: The peninsula is renowned for its intricate coastline and abundant marine life.

 (その半島は入り組んだ海岸線と豊かな海洋生物で有名だ。)

◆派生

・abundance(名詞)[əbˈʌndəns]

 例:an abundance of example(豊富な例)

・abound (in~)(自動詞)[əbάʊnd]

 例:emerging economies abound in diverse attractiveness. (様々な魅力に富んだ新興国。)

体裁を調整のうえ、黄色ハイライト以下に派生語のメモを追記しました。

先程と同様に、品詞形、発音記号、例文を記載しております。例文は自分のレベルに合わせた簡単なものでかまいません。特に、派生語の意味は元の語彙と被ってきますので、例文は簡単にとどめて、上記の“an abundance of example”のように、1フレーズを記載することでも良いかと思います。

また、TOEIC L&Rの対策との関係では、自動詞と他動詞の区別は、part5及びpart6の文法問題を攻略する上で重要な知識となりますので意識して整理することが望ましいです。

筆者
筆者

新規語彙の①品詞、②発音記号、③意味、④例文の整理が終わったら、

派生語のメモを追記しましょう。

ここでの例文は簡単なものでかまいません。

自動詞・他動詞の区別についても徹底しましょう。

ここまでの作業でも十分なボリュームがでてきましたね。時間がないときに行う一時的な作業としてはここで一旦終えてもOKです。

余裕がある場合の追記のイメージは以下のとおりです。類義語、反対語、メモの追記の作業です。

語彙①

abundant

(形容詞)[əbˈʌndənt] 

意味:豊富な、豊かな

例①: The mine was found to have an abundant supply of diamonds.

(その鉱山ではダイヤモンドが豊富に産出されることが分かった。)

例② :The peninsula is renowned for its intricate coastline and abundant marine life.

(その半島は入り組んだ海岸線と豊かな海洋生物で有名だ。)

◆派生語

・abundance(名詞)[əbˈʌndəns]

 例:an abundance of example(豊富な例)

・abound (in~)(自動詞)[əbάʊnd]

 例:emerging economies abound in diverse attractiveness.(様々な魅力を持つ新興国。)

◆類義語

・plentiful(形容詞)[plénṭɪf(ə)l] 

 意味:たくさんの、豊富な

 例:without plentiful experience or high technique(豊富な経験や高度な技術なく…)

・ample(形容詞)[ˈæmpl] 

 意味:(あまるほど)十分な、広大な

 例:ample funds for the investment(十分な投資資金)

・bountiful(形容詞)[bάʊnṭif(ə)l] 

 意味:豊富な、潤沢な

 例:a bountiful harvest(豊作)

◆反対語

・scarce(形容詞)[skéɚs] 

 意味:不足している、少ない、まれな

 例:Petroleum will become scarce.(石油は不足するだろう。)

 →Cf.〇〇p scarcely, barely, hardly

◆メモ

→abondonと混同しないように注意!

・abandon (他動詞) [əbˈændən] 

 意味:捨てる、放棄する

 例:The company abandoned your employment.(その会社はあなたの雇用を諦めた。)

上記の通り、ハイライトを付した部分を追記しました。類義語反対語メモです。

類義語、反対語の知識を積極的にストックしておくことで、TOEIC L&RやTOEFLにおける同義語選択問題や反対語選択問題の解答力アップにつながります。また、時間のない中でリーディングを進めている中で、突然単語の意味を忘れてしまう場合もあるかと思いますが、その際に単語が示す方向性(ネガティブな意味かポジティブな意味か)だけでも思い出せれば、文意を理解する上で大きなミスが生じない可能性が高いと思います。

さらに注目いただきたい部分として、反対語の項目に記載した「cf.」のマークです。

すでに、文末脚注の5番でも触れましたが、クロスリファレンスを挿入することで、一元化するメモあるいは参考書のほかの部分に関連する知識がまとまっていることを示す作業です。

冒頭で、述べた通り、上記メモは“aboundant”を覚えるためのメモであり、あくまで“abundant”に関連する知識をまとめる項目です。

その過程で登場した“scarce”という単語に関連して、TOEIC L&Rにおける頻出表現である“hardly”、“barely”、“scarcely”まで派生しました。

これらの表現は、頻度を示す副詞として、TOEIC L&RとTOEFLの双方において、いずれも重要な表現であるため、一元化メモの別の項目でまとめていたとします。このように別途まとめていた知識あるいは語彙までたどりつけた場合には、是非クロスリファレンスをしておきましょう。上記でいうところの「cf.〇〇p」の部分です。

クロスリファレンスをまめにしておくことで、時間が経過して再学習・復習する際に要する時間を圧縮することが期待できます

また、類義語、反対語のみならず、自身の間違い傾向にあわせて自分用のメモを挿入していくことも大切な作業となります。

例えば、筆者の場合は、まったく異なる単語である“abundant”と“abandan”を混同する間違えをしてしまった経験があったため、同じミスを繰り返さないよう自戒も込めて「“abundant”と“abandan”を混同しない」と一元化メモに記載しておりました。

このように、自分オリジナルな視点からのメモを積み上げていくことも継続的な学習をする上で重要な作業です。

筆者
筆者

類義語、反対語は発見したその都度ストックを増やしていきましょう

クロスリファレンスを増やしていくことも知識の定着を図る上で重要です。

自分だけのためのメもガンガン追記していきましょう。

それでは、改めて完成したメモをみてみましょう。

語彙①

abundant

(形容詞)[əbˈʌndənt] 

意味:豊富な、豊かな

例①: The mine was found to have an abundant supply of diamonds.

(その鉱山ではダイヤモンドが豊富に産出されることが分かった。)

例②: The peninsula is renowned for its intricate coastline and abundant marine life.

(その半島は入り組んだ海岸線と豊かな海洋生物で有名だ。)

◆派生語

・abundance(名詞)[əbˈʌndəns]

 例:an abundance of example(豊富な例)

・abound (in~)(自動詞)[əbάʊnd]

 例:emerging economies abound in diverse attractiveness.(様々な魅力を持つ新興国。)

◆類義語

・plentiful(形容詞)[plénṭɪf(ə)l] 

 意味:たくさんの、豊富な

 例:without plentiful experience or high technique(豊富な経験や高度な技術なく…)

・ample(形容詞)[ˈæmpl] 

 意味:(あまるほど)十分な、広大な

 例:ample funds for the investment(十分な投資資金)

・bountiful(形容詞)[bάʊnṭif(ə)l] 

 意味:豊富な、潤沢な

 例:a bountiful harvest(豊作)

◆反対語

・scarce(形容詞)[skéɚs] 

 意味:不足している、少ない、まれな

 例:Petroleum will become scarce.(石油は不足するだろう。)

 →Cf.〇〇p scarcely, barely, hardly

◆メモ

→abandonと混同しないように注意!

・abandon (他動詞) [əbˈændən] 

 意味:捨てる、放棄する

 例:The company abandoned your employment.(その会社はあなたの雇用を諦めた。)

いかがでしょうか。

初めは学んだ単語をひたすらストックしつつ、類義語が登場した段階でリンキングしていくことでもよいかと思います。

筆者は、使い込んだ単語集に追記する形で一元化メモを作成していましたが、余白への追記も限界があるので、ノートでまとめても、Wordでまとめても、pages等のアプリを活用してスマホでまとめても良いかと思います。出発点としては、使い慣れた単語帳の方に追記していく方が時間がかからないですし、それで良いかと思います。

ただし、綺麗なノートを作成することがゴールではなく、あくまで一元化したメモを活用して目標を突破することがゴールである点には留意しましょう。

試験直前あるいは留学直前といった大事な局面で、「これ一冊さえ確認すれば自分の積み重ねは確認できるなと思えるメモ」ができあがることが理想です。

というわけで、全ての「リスキリング」において「一元化」する作業は重要になるかと思いますので、皆さんも是非実践していただければと思います。


「リスキリング」における「シェア」の重要性って何?

最後に、冒頭において、本サイト設立の目的と理念を述べる上で、「シェア」という表現を用いました。

これは、筆者の経験上6、勉強の過程(あるいはその成果)を「シェア」することには重要な意義があると感じているためです。

たしかに、この方法でやれば絶対に正しいという勉強方法は存在しません。自分に合う勉強方法は人それぞれです。そもそも、スタートする時点でのレベル、勉強に割くことのできる時間は、人によって異なります。

勉強方法自体で悩んでいる方は、勉強法の紹介記事に接するたびに、まずは批判的にチェックしましょう。自分にフィットしそうな部分があれば、良い点にしぼって輸入すればいいと思います。

また、どんな勉強方法であっても、結局は勉強量が重要です。この点を勘違いしてはいけません。

しかし、長続きしない勉強方法を採用すればそもそも勉強量を増やすことは無理です。また、効率の悪い方法を採用すれば、同じ時間を投下しても勉強量に差が付いてしまうため、目標到達まで遠回りをすることになってしまいます。

そこで、筆者は「シェア」することの重要性を提言できればと思っております。

少し例をあげるとすると…

①「シェア」をするためには相応の準備が必要となる

 →知識の準備、テーマの選別、内容の検証…等、「シェア」の過程で自ずと学習が促進されます

②「シェア」をすることで自らの学習方法を見直すきっかけになる

 →良い点は維持、指摘を受けた点は是正するきかっけにしましょう

③「シェア」によって学習結果の蓄積を記録・確認することはモチベーション向上につながる

 →継続は力なりです。勉強量を見返して自信につなげましょう

④「シェア」を相互にすることで相乗効果が期待できる

 →シェア仲間をつくって、①~③をより高いレベルで実現しましょう

といった点でしょうか。

筆者は、リスキリングネコドットコムを通じて、①~③を実施するとともに、④をより広い仲間と実践できればと思っております。本業のかたわらに進めていくもの7ですが、コツコツと続けていこうと思いますので応援のほどよろしくお願い申し上げます。

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というわけで、本サイトでは、以上のようなかたちで、筆者自身が「リスキリング」としての英語学習を実践しつつ、本記事の内容がより多くの方の「リスキリング」としての英語学習に役立ち、その結果相互に良い効果が現れることを祈念しております。

励みになりますので、コメント、ご意見、リクエストがあれば是非よろしくお願い申し上げます。


筆者
筆者

このページを閉じる前に以下の語彙を抑えられているかもあわせて確認しましょう。


<文末脚注>

  1. 2022年秋、岸田文雄首相はリスキリングを巡る施策に「5年間でおよそ1兆円」を投入すると表明したことで「リスキリング」という言葉が注目されました。今や、様々なメディアで「リスキリング」というフレーズは頻繁に使用されていますね。
    ↩︎
  2. 近似の継続開示に関する改正(2023 年 1 月 31日に公表された「企業内容等の開示に関する内閣府令」(いわゆる「開示府令」)及び「企業内容等の開示に関する留意事項について(企業内容等開示ガイドライン)」の改正)によって、2023 年 3 月期以降に提出する有価証券報告書等における人的資本等に関する情報開示が義務化されました。「リスキリング」と直ちにリンクするわけではありませんが、「リスキリング」を含めた人材育成の戦略は、継続開示においても重要なテーマとなっております。
    ↩︎
  3. もちろん、法学部生やロースクール生の学習にも役立つような内容になればと思い記事を投稿していく所存です。紹介していく英語のレベルとしてはTOEIC L&R900点以上、TOEFL100点以上を目指す方に役に立つ内容を紹介できればと思いますが、需要に応じてTOEIC L&Rの点数が800点を下回る方に向けた内容や、TOEIC L&Rでは既に満点に近いスコアを獲得しており、TOEFLにおいてより高得点を狙っている方に向けた内容も発信できればと思っております。
    ↩︎
  4. TOEFL対策を既に進められている方にとっては、TOEIC L&R対策では不要であった、スピーキングとライティングの改善にフォーカスしたいというニーズがあるかと思います。本サイトでは、ニーズに応じて様々な記事を投稿できればと思いますが、強調したい点としては、TOEFLのような4技能の試験においても最後まで「語彙力アップ」はスコア向上につながる最大のカギであることです。TOEIC L&Rの対策において既に学習したつもりの単語のうち、リスニングとリーディングでは対応できる語彙であるものの、スピーキングやライティングにおいては十分に活用できていない語彙が少なからずありませんか?ご存知のとおり、TOEIC L&Rはビジネスのシチュエーションに特化した試験になり、他方でTOEFLにおいてはアカデミックな内容も求められるため、対策する上で頻出度の高い語彙は異なります。もっとも、TOEFLのスピーキング、ライティングにおいて使用する語彙(言い換えると短い時間制限の中で語彙の引き出しからひねり出せる限界)力の向上においては、比較的平易な単語・文法構造で構成されるTOEIC対策が改めて有用になることもありますので、復習もかねてTOEICを念頭においた記事についてもさっとご覧いただければと思います。
    ↩︎
  5. 司法試験の勉強においては、とにかくクロスリファレンスを増やす作業に時間を費やしていました。「cf.〇〇p」という相互参照先を示すマークをテキストや知識を一元化しているメモに挿入することで、関連する知識や、似て非なるもの(混同しやすいため意識して比較して差異を認識すべきもの)の整理を行う作業です。この作業には時間を要しますし、短期間で試験結果を出す必要がある状況においては、必ずしも一番効率の良い勉強方法とはいえないかと思います。しかし、盤石な知識を増やしていく上では、多少手間がかかっても上記作業は有用であると筆者は感じております。
    ↩︎
  6. 司法試験や予備試験の対策方法においても同様であると思っております。需要があればこの点についても追って記事を投稿していきたいと思います。
    ↩︎
  7. 本サイトに投稿する記事の内容は、筆者が個人的な見解として記載しているものであり、所属する団体等とは一切関係がありません。また、法律に関する解釈についても紹介することがありますが、あくまで一つの見解に過ぎず、知識のたたき台としては有用であっても、その内容の正確性を保証する目的では記載しておりませんので、ご理解の上ご覧ください。
    ↩︎
次へ
筆者
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閲覧いただきありがとうございました。他にも有用な記事を投稿していますので、チェックのほどよろしくお願い申し上げます。

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